自律神経とは、内臓器官・血管・内分泌・呼吸などを自分ではコントロールできない自動的に働く神経のことで『交感神経』と『副交感神経』の二つがあります。
この二つはお互い拮抗関係にあり、必要に応じて自動的に切りかわって働くようになっていますがこの働きが乱れたときに、自律神経系の愁訴を訴えます。
自律神経失調症は自律神経系の愁訴を訴えますが、器質的な疾患や顕著な精神障害が認められないものをいいます。多くの症状を自覚するために、病院を受診し、病院の検査(血圧や心電図、血液検査)などをしても検査上の数値には異常がなく、明らかな原因となる異常がほとんどないので、「気のせい」「疲れのせい」ですまされているようです。
当院を受診される方の中には、子供の頃から体質的に自律神経系が不安定な人、なかなかリラックスできない人、日々の生活でのストレス・仕事上、過労がたまっている人、不眠などで生活リズムが不規則な人、性ホルモンの周期が不規則になっている人(更年期障害)などの方が病院で自律神経失調症と診断をされていて、半ばあきらめている方が多いようです。